直島
島の形

アートと暮らす町 直島

宇野港から船で約20分。
玉野市から約3kmの位置にある直島は、今や世界に誇る現代アートの聖地。
日本の原風景が残る景観にアートが溶け込んでいます。

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島の桟橋、浜辺、小高い丘、町の中心と島のあちこちに点在するアートの数々。一つひとつの作品に見入りながら島を巡るうちに、いつの間にか直島そのものに魅了されてしまっていたと、訪れる人は口々に言います。

現代アートの聖地という印象の強い直島。一方で歴史を紐解くと、江戸時代には瀬戸内海の海上交通の要衝を占め、大正時代に三菱鉱業直島製錬所が設立されるなど、海運業や精錬業の島として栄えてきました。その面影をたどり、島の人たちと交流しながら島の歴史や文化に触れるのも醍醐味。さまざまな表情を見せてくれるからこそ、また来たいと思わせてくれるのかも知れません。

日常とアートがすぐそばに存在する島。他にはない直島ならではの特別な時間を過ごしてみては。

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Interview島の声

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ミカヅキショウテン SUZUさん

ミカヅキショウテン SUZUさん

岡山県玉野市出身。ミカヅキショウテンの店長を務める。直島で本格的なコーヒーを提供したいとの思いで2017年にオープンしたミカヅキショウテンは、海外のコーヒースタンドを再現。高品質なスペシャルティコーヒー豆から抽出したエスプレッソを追求し、2019年には宇野港にも2号店をオープン。本格的な味わいが海外からの観光客にも人気を博している。

SUZUさんが直島で一番好きなところを教えてください。

直島ならではの景観が好きです。日本らしい古風な雰囲気が残っていて生活感もある、そんな町のあちこちにアートが点在していて。日常の中にアートが存在する、その違和感がおもしろいですよね。他にはない日常こそが、この町の魅力ですね。

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ミカヅキショウテンについて教えてください。

ミカヅキショウテンは、2017年4月にオープンしました。母体となる株式会社田主商店はアパレル製造業を本業としているのですが、世界中の方々が訪れる直島で本格的なコーヒーを提供したいというオーナーである父の強い思いがあり、父が世界中を旅した時に見かけた、日常にコーヒースタンドがある風景を再現しようということになりました。開業にあたっては、島の人たちが物件を紹介してくださったり、人と人とを繋いでいただいたりと、本当に温かく迎えいれてくれました。

お店では、岡山県瀬戸内市にあるキノシタショウテンさんとパートナーシップを組み、スペシャルティコーヒーという高品質な豆を扱っています。また、日本の季節やその日の気候に合わせてコーヒー豆をセレクトし、エスプレッソマシンで抽出したエスプレッソにこだわっています。エスプレッソがメインと聞くと意外に思われるかもしれませんが、海外ではドリップコーヒーよりもエスプレッソが主流なんです。こういうこだわりが、海外の方にも喜んでいただけている理由かもしれません。

またテイクアウトがメインのコーヒースタンドということもあって、気軽に立ち寄っていただけるのでしょうね。観光客の方には行きと帰りの2回来てもらうことを目標としていて、実際にリピーターの方によく来ていただいています。

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直島の魅力を伝える際に心がけていることは?

訪れた方に安心して楽しんで過ごしていただけるよう、案内することも直島でお店を営む私たちの大切な役割だと考えていますので、島の情報はしっかりと蓄えるようにしています。

直島は、ノープランで訪れた方でも、行き当たりばったりの小旅行でも、いろいろな楽しみ方ができるのが魅力です。宮ノ浦エリア、本村エリア、美術館エリアと、エリアごとに、その方が行きたい目的地が開いているかどうかは常に把握しておきたいと思っています。 そのため、周りのお店と情報を共有して、できるだけ日々の情報をキャッチしています。

瀬戸内国際芸芸術祭は、瀬戸内全体が盛り上がる時期。周りのお店と情報共有を行い、観光客の方をしっかりと案内できるようにしたいと考えています。そして、いつでも変わらずおいしいコーヒーを淹れていきたいですね。

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